【入居者紹介:Room3】カジックス株式会社 京都事業所


Q.西陣産業創造會館に入居した理由を教えてください。

A.再生医療に関わる研究所が集積する京都への拠点設立に。

当社では約10年前から再生医療に関連する商材を開発・提供しています。近い将来に普及が予測される再生医療において、その鍵を握るのがiPS細胞です。そこで私は京都大学 iPS細胞研究所をはじめ、再生医療に携わる研究所との連携をさらに強化すべく京都への拠点の開設を計画。2017年、京都府職員の方のご紹介で西陣産業創造會舘を知り、外観デザインのレトロな雰囲気などが気に入って入居を決めました。近い将来には京都に本社機能を移行し、また従業員の増員も視野に入れています。

Q.西陣産業創造會館に入居して良かったと思うことは?

A.リラックスして仕事に取り組める理想的な空間です。

私は小学3年次に京都市山科区へ引っ越してきて以来、長らくその地で過ごしました。サラリーマンとしての東京生活を経て再び京都に、今度は社長として居場所を設けることができたことには感慨深いものがあります。私の事務所は1階にも関わらずとても静かで、また天井が高く開放的で気分が良く、リラックスしながら仕事に取り組むことができます。入居者ミーティングで出会った方と意気投合し、新製品開発に当社の保存・保護用フィルムシールが役立つかもしれないとサンプルを提供したこともありました。今後ますます入居者同士のコラボが実現し、お互いにとってより良い仕事に結びつけばいいなと期待しています。

Q.あらためてお伺いしますが、事業内容は?

A.研究支援機器の開発・提供などを通じて、人々の健やかな暮らしに貢献しています。

国公立の研究機関ならびに製薬メーカーに対して、自社開発の各種研究支援機器および受託作業を提供しています。代表的な研究支援機器「タイタースティック」は、アッセイ(分析)用マイクロプレートなどの保存・保護用フィルムシールで、優れた密着性が特長です。最適化粘着剤を用いることで水や溶媒に強く、耐寒性・耐熱性(-80℃~110℃)もあり、冷蔵・冷凍庫や実験による温度変化にも粘着力は変化しません。受託作業としては、主に化合物ライブラリーの秤量・溶解作業を担当。各化合物を数mg計り取り、ジメチルスルホキシド(DMSO)溶液にて溶解する作業および調整作業を行っています。これらの事業を通してゲノム創薬やタンパクの研究、臨床検査などの発展に寄与し、長寿高齢化社会にお役立ちしたいと願っています。

Q.起業のきっかけと仕事のモットーをお聞かせください。

A.現場でキャッチした情報を重視し、自分にしかできない仕事を提供しています。

化学薬品商社の開発営業職を皮切りにエンジニアとしてのキャリアをスタートした私は、バイオ関連の技術を修得。「自分にしかできない仕事で社会貢献がしたい」と考えて独立・開業に至りました。新規案件のお打ち合わせについては可能な限り現場へ足を運び、ご要望に耳を傾けて気づいたシーズやニーズをもとにした製品開発に尽力しています。

会社情報

Room 3号室
会社名 カジックス株式会社
代表者 代表取締役 梶谷 隆文
公式ホームページ http://www.kajixx.co.jp/