
空間の記憶を呼び出すタイムマシン
― まずは起業のきっかけから教えてください。
上田 ズバリ、私自身のアイデアをカタチにするためです。ずいぶん前からいろんなアイデアを持っていたんですが、大学時代にITの基本的な技術が身つき、アイデアを具現化できるようになったことが大きいですね。
― これまでの実績を教えてください。
上田 最も注目されたのは「イエスタースケープ(Yesterscape)」というスマホアプリです。撮影した写真をその場所に記録し、同じ場所に戻れば過去の写真が浮かぶ「空間の記憶を呼び出すタイムマシン」です。個人的な使用をはじめ、名勝地で現在と過去の変化を紹介したり、映画のロケ地で撮影シーンを再現すれば観光振興にも役立つはずです。
世界でただ一つの「存在感」を伝えるデバイス、「 ARCandle(エー・アール・キャンドル)」も国内外で話題を集めました。
自分のやりたいことを自分のペースでできる場所
― そのアイデアはどこから生まれてくるのですか?
上田 新しい気づきを得るにせよ、着想をカタチにする方法を考えるにせよ、ゆったりとした環境に身を置くことが大切だと思っています。ここ京都は、自分のやりたいことを自分のペースで考えるのにピッタリな土地柄です。
なかでも西陣産業創造會舘の近辺は気分が落ち着きますね。近くを流れる小川の風景には情緒があり、さらにリフレッシュしたい時は近くの京都御所まで足を延ばすことも。じつは以前、東京にオフィスを構えていたのですが、そのままいたら作風も大きく変わっていたのではないかと考えています。
環境良し、雰囲気良し、人間関係良し
― 西陣産業創造會舘の建物自体についてはいかがですか?
上田 私は2010年から入居していますが、年々愛着がわいています。レトロな外観デザインは、その時代の空気感のなかでしか生み出せない貴重な存在。一方で建物内部は清潔感があって快適そのもの。部屋は天井まで4メートル以上とありえないほど高く、一般的なオフィスにはない開放感に満ちています。
入居者どうしで親しいつきあいをしている人も少なくありません。仕事を紹介したり、されたり、得意分野を活かして一緒に取り組んだことも。ウチの事務所で使っていた机や椅子、本棚をあげたり、冷蔵庫をもらったりなど、古き良きご近所づきあいも(笑)。
環境良し、雰囲気良し、人間関係良し。西陣産業創造會舘はいろんな意味で、新しいモノをつくりたい、新しいコトをはじめたいという方にはピッタリな環境が揃っています。
会社情報
Room | 11号室 |
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会社名 | QOOQ(クオーク)株式会社 |
代表者 | 代表 上田 大豊 |
公式ホームページ | http://qooq.co.jp/ |